002. 磯田 基徳 siki 代表

 

 

2回目となる:CASEのユーザーインタビューは、
渋谷の美容室「siki」の代表であり、
スタイリストでもある磯田くんとお話させて頂きました。

1988年生まれの同い年。

今回は磯田くんの提案で、話題のアプリ「clubhouse」を使って
「1988年生まれから見る美容のこと。ファッションのこと」
をテーマに公開インタビューをしました。

今、同世代で僕が最も注目する中の1人、
磯田くんの頭を少し覗けた気がします。

 

是非、ご覧ください。

 

 

磯田基徳
siki 代表

埼玉県出身。窪田理容美容専門学校卒業後、
都内2店舗を経て、2017年に東京・渋谷に『siki』をオープン。
Instagramによるブランディングで一躍人気サロンに育て上げる。
MILBON×sweetのコンテストでグランプリを3度受賞。
DREAM PLUS CONTESTでは東日本エリアファイナル2年連続進出。

(身長183cm / :CASEの着用サイズはL)

 

 

 

 

【同じ1988年生まれということで僕達が辿ってきたファッションとか、
30歳を過ぎた今のファッションについて聞きたいと思う。】

 

自分自身も含めて、10代20代前半で自分のことがわかってない人が
殆どだと思うんだけど、
美容学生の頃とかはハイブランドとか派手な格好で身を固めて、
自分自身を理解していないんだけど憧れている人を追ってたりしてたよね。
その時に比べたらちゃんと自分に似合うものっていうのが
今はわかってきたのかな。
服選びもモノ選びもそうだし。30代になってからだいぶ変わったかも。

今の20代の子達と当時の自分達が見ている風景って全く違うと思うけど、
生麻はどんなものを見ていた??
例えばどんなものを見てファッションの影響を受けたりとか。
 

【何かに影響受けて服を着てみた。っていうのがあんまりなくて。
強いて言えば音楽番組「うたばん」とか
「HEY!HEY!HEY!」とかに出てるミュージシャンの格好なのかな。
服って面白い世界だな〜って興味を持ち始めたのはそこかな。】

 

俺もテレビには影響を受けたかな、ドラマだったりとか。
それこそ『IWGP』のキングとか、
ミュージシャンで言ったら『Dragon Ash』のKJ。
まだHIP HOPというより、あの時の『B系』のファッションって熱かったよね。
 

【そう、いわゆる『B系』ファッションだったよね。
今はあんまり聞かないけど、
その時の影響で今も無地TはPROCLUBしか着ないよ。】

 

PROCLUBはネルシャツ持ってるよ!
 

【ネルシャツか、そこ行くんだ。笑
いまだに着ているからそういう意味では影響受けてるかもね。】

 

B系ファッションからストリートファッションに流れる人も多かったよね。
俺は意外とAPEとか着てたよ。笑
兄ちゃんが上に2人いて、6個上の兄ちゃんからの影響がすごかった。
幼稚園生の頃にLUNA SEA聴いてたから。笑
 

【笑】
 

兄ちゃんが裏原ファッションに影響受けてて、
『smart』とか『Right-on(?)』とか、、
ん。『GET ON!』か。
 

【『Right-on』は服屋だね。笑】
 

そういう雑誌見てたから、
APE、Supreme、REVOLVER、HECTICとか着てた。
それが中学校の頃かな。
 

【10代後半から20歳くらいまで、
俺らの世代は『ChokiChoki』に載ってる人がスターだったよね。
自分達の20歳前後って『ChokiChoki』と『TUNE』とかの
ストリートスナップからファッションを得ていた感覚がすごく大きくて。】

 

『ChokiChoki』に載ることが夢だったもんね。それがステータスになってさ。
俺はSHIMAに入りたかったんだけど、
『ChokiChoki』に載らないと入れないと思ってたもん。
 

【俺もそういうイメージはあった。
だから俺の中では『美容師=ファッション』だったな。
今もそう思っているからファションのことってイソに聞くことが多いし、
だから今回:CASEのパンツもイソに履いてもらって意見聞いて、
っていうのをやってて。】

 

いやぁ、、このパンツね。このパンツまじヤバい。
本当にね。。これ是非皆んなにちょっと履いてもらいたいんだけど。。
これちょっとPRぽくなっちゃうとあれなんだけど。笑

 


 
 
 

365DAYS SLACKS

 

【そうだよ。笑
今PR感でてるけど大丈夫?笑】

 

PRぽくなっているけど、でも本当履いてみたらわかる!
多分ね、目で見てとかじゃわからないと思う!
履いてみないと分からない良さはあるよね。
 

【そうそう、まさにその通り。:CASEの服は着てみないと
良さが100%伝わらないってところが武器でもあり弱点でもあるんだよね。
でもこの前Dice&Diceの吉田さんのところで受注会をさせてもらって、
このオンライン時代に逆行して『接客をする』
っていうことに重きを置いていて。】

 

いやぁ、わかる。めちゃわかる。

 

 

【すごくアナログなんだけど、結局そこも大事なんだよね。
:CASEはファッションイメージをつけていなくて。
ルックもスタイリングは自分でやってるんだよね。
ホームページもガジェット系のサイトみたいに
見た目がかっこいいっていうより日本語がめちゃ書いてあって。】

 

そうだよね。久しぶりにちゃんと読み物を読んだって感じしたよ。笑
 

【ありがとう。笑
ヒントを得たりするところも、
街の電化製品店とか雑貨屋のPOPとかだからね笑】

 

電化製品店??笑
 

【例えば洗濯機だったら月の電気代が約〇〇円〜とか、
前モデルより〇〇が向上。とか。
ファッションの商品ってあんまりそれ書けないんだよね。
持っているものがよくないのかな?ってなるから。
でも家電ってそんなの関係なくバージョンがアップしていくから、
その感じが好きで服に取り入れたかったんだよね。
『かっこいいよりわかりやすい』だし『おしゃれっていうより使いやすい』
とか生活密着型にしたくて。】

 

だいぶ変わったんじゃない?
生麻的に洋服に対しての価値観とか。
自分も勿論ファッションに関してだけじゃなく、
美容師としても自分がやりたいモノを押し付けるって言うよりは、
人それぞれに『この人はこれが似合う』とかその人の生活や人生に寄り添って
モノを提案するっていう形に美容師としても変わってきたかな。
 
 


 

【流行りのスタイルをやるよりもっていうことだよね。】
 

そうそう。
たまにさ、質問コーナーとかやると『流行りのスタイルってなんですか?』
と聞かれるけど、正直流行りとかあんまりないと思っている。
おれもいろんな髪型を発信するんだけど、
特別流行りを起こしたいっていうよりかは、自分が今すきなモノとか
今いけてるなって思うモノを広めたいっていうわけであって。
だから意外とすぐ飽きちゃって新しいことを
提案しても気分が違えばすぐ変えちゃう。
 

【でも、そうやってスタイルを作る人って
飽き性じゃないとやれない気がする。
職人肌の良さもあるけどイソなんか特に女性のお客さんが多いし、
アンテナが半端ないとできないというか。】

 

特に美容師って男性と女性で全然違うと思うんだよ、売り方が。
男性美容師ってビジュアルとかライフスタイルでお客さんを呼びにくいから、
女性美容師より魅力を作れるような人にならないといけないって考えた時に、
やっぱり接客とかだけじゃなくて、
技術だったり拘りっていうところになってきて。
さっきの話にあがってたように今の時代オンラインが発達していくなかで、
似たり寄ったりで差別化が難しくなってきているじゃん、最近。
そんな時に服選びも美容室選びもそうだけど、
『誰からモノを買うのか』っていうのがすごい響くなって思って。
 

【めちゃめちゃそう思うよ。】
 

だから生麻の:CASEに対してのホームページだったりインタビューだったり、
洋服以外の部分や細部に拘りが見えるよね。
あのブランドだから欲しいっていうよりかは、
この人が作ってるなら安心して着れるな。って思わされる。
美容室もオンラインのサービスが発達して良い物事はあるけど、
この人が作るモノだから信用できるな。ってなったら強いよね。
時代が変わっても人がついてきてくれるから。
 

【それでいったら俺もそうだな。
兄貴が海外で美容室を経営してるんだけど、
俺が中学生の頃から美容師っていう職種が目の前にあって。】

 

それで美容師になろうと思わなかったの??
 

【17歳で兄貴は美容師になったんだけど、すごい服も好きで。
まず、兄貴のファッションに憧れていたんだよね。
だから、美容師というより、ファッションに進んだのかな。
俺が20歳の頃に「いつかファッションと美容で何かやろう。
二人でお互い頑張ろう」って話していて。
だから、ファッションと美容師が何か仕掛けていくことが
俺と兄貴の夢に近づけていってるなっていう実感があって。
イソと一緒に服を作るっていうのも俺にとって夢の第一歩でもあるんだよね。】

 

なるほどね。
美容師って一回髪切っておしまいじゃなくて。
その人の人生を楽しくしてあげたいって思いながら施術の回を重ねる毎に
信頼関係が築けるから、より良いヘアスタイルを提供できるんだよね。
でもさ、今ってそれが時代的にも難しくはなっていると思うんだけど、
だからこそファッションも美容も楽しませることを
単発で終わらせたくないって思うよね。

 

【本当にそう思う。
イソになんでこういう企画を一緒にやろうって言ったかというと、
ファッションの販売スタッフって
お客さんと話すタイミングは多いけど、時間はすごい短くて。
数秒で帰ってしまう人も居たり、話しかけて欲しくない人もいると思う。
でも美容師さんって最低でも1時間は話すから、
そういう人たちがモノを作って
モノを売るっていうのがすごく強いなと思ってて。
ファッション業界の人達だけで作るモノとは違うモノが
生まれるんじゃないかなって。】

 

たしかにね、美容師ってそういう意味では特殊な仕事かもね。
確実に1、2時間はお客さんと話してその人のことを理解するし、
生活の一部みたいな感じになっているから。
美容師もコロナがあって出勤できなくなって、
また出勤できたとおもったら第3波きて…ってなってたけど、
毎回『いい仕事だな』って物凄く感じるよ。

 

 

 

 

 

NEXT> さらに熱いトークに。

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